まず、マイホームを建てる土地の地盤を知ることから
まず、施主であるあなたがやるべきことは、マイホームを建てる土地が、良い地盤なのか? 悪い地盤なのか?ということで、「地盤」を知ることです。
特に、地名として「水」や「川」、「池」や「沼」など、水に関連する単語が使われている地域 であれば、過去にその場所が、川や池、そしてその周辺であったことをあらわすことが 多いですから、ぜひ、地盤の調査をオススメします。
では、どのような土地が良い地盤で、悪い地盤なのか?簡単にご説明しましょう。
良い地盤と悪い地盤
地盤にはマイホームを建てる際に「良い」とされる地盤と、「悪い」とされる地盤があります。 もちろんマイホームを建ててもなんら問題のない、硬い地盤が「良い地盤」と言われ、逆に マイホームの重みや地下水などの影響で、グラグラしてしまう地盤が「悪い地盤」と言われます。
具体的に、両者にはどのような特徴があるか見てみましょう。
良い地盤 | 岩盤(がんばん)・砂礫(されき)といわれるところ。 | 専門的な言葉で表現すると、 N値が大きい、地耐力(地盤の強さ)が 5.0t/m2 以上であることなど。 |
---|---|---|
悪い地盤 | 新しい粘土層や砂層が多いところ。以前、川や池だったところや、その周辺など。 | 専門的な言葉で表現すると、 N値が小さい( 0~2 程度)、3.0t/m2 以下であることなど。 |
良い地盤 |
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岩盤(がんばん)・砂礫(されき)といわれるところ。 |
専門的な言葉で表現すると、 N値が大きい、地耐力(地盤の強さ)が 5.0t/m2 以上であることなど。 |
悪い地盤 |
新しい粘土層や砂層が多いところ。以前、川や池だったところや、その周辺など。 |
専門的な言葉で表現すると、 N値が小さい( 0~2 程度)、3.0t/m2 以下であることなど。 |
如何でしょうか?
ちょっと専門的な用語が多いので、わかり辛いかもしれませんが、もしあなたの土地が「悪い地盤(=軟弱地盤)」の場合は、 何らかの対策が必要になります。
では、地盤を調査するためには、どのような調査方法があるのか見てみましょう!
地盤の調査方法
地盤調査にはさまざまな方法がありますが、マイホームなど一般住宅や小規模建築物であれば、 以下の方法が広く活用されており、それぞれのメリット、デメリットを踏まえて、調査を行います。
もちろん、私たちソイルメートでも、地質調査のプロフェッショナルである「住宅地盤調査技士」や 「住宅地盤調査主任技士」がお伺いして、調査いたします。
対象 | 調査名 | 特徴など |
---|---|---|
一般戸建住宅向け | スウェーデン式 サウンディング試験 |
一般戸建住宅向けの地盤調査では主流の調査方法となり、深さ 10m 程度以浅の調査などに良く用いられます。調査方法としては比較的簡便で、専用のスウェーデン式サウンディング試験機を用いて、1.0kN のおもりを載せて、 ネジの状の先端部(スクリューポイント)を地中に押し込み、貫入するかどうか?などにより、地盤の固さを測定します。 |
ラムサウンディング試験 | 上述のスウェーデン式サウンディング試験で調査できない深さ( 20~30m )などに良く用いられます。調査方法は、ハンマー(63.5kg のおもり)を 50cm の高さから落下させ、先端が何回で 20cm 貫入したかを測定します。 | |
中規模~大規模向け | 標準貫入試験 (ボーリング調査) |
上述のスウェーデン式サウンディング試験などに比べ、正確な地盤の強度を試料を採取することにより判断することができます。ただし、作業スペースや費用が大きくなってしまいます。 |
その他 |
・平板載荷試験 ・沈下動態観測 ・地下水調査 ・土質試験 |
その他にも、基礎に見立てた小さな鋼板を置いて実際の建物の重量に見合う荷重をかけて支持力を測定する「平板載荷試験」や「土質調査」などがございます。 |
一般戸建住宅向け |
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スウェーデン式サウンディング試験 |
一般戸建住宅向けの地盤調査では主流の調査方法となり、深さ 10m 程度以浅の調査などに良く用いられます。調査方法としては比較的簡便で、専用のスウェーデン式サウンディング試験機を用いて、1.0kN のおもりを載せて、 ネジの状の先端部(スクリューポイント)を地中に押し込み、貫入するかどうか?などにより、地盤の固さを測定します。 |
ラムサウンディング試験 |
上述のスウェーデン式サウンディング試験で調査できない深さ( 20~30m )などに良く用いられます。調査方法は、ハンマー(63.5kg のおもり)を 50cm の高さから落下させ、先端が何回で 20cm 貫入したかを測定します。 |
中規模~大規模向け |
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標準貫入試験(ボーリング調査) |
上述のスウェーデン式サウンディング試験などに比べ、正確な地盤の強度を試料を採取することにより判断することができます。ただし、作業スペースや費用が大きくなってしまいます。 |
その他 |
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・平板載荷試験 ・沈下動態観測 ・地下水調査 ・土質試験 |
その他にも、基礎に見立てた小さな鋼板を置いて実際の建物の重量に見合う荷重をかけて支持力を測定する「平板載荷試験」や「土質調査」などがございます。 |
ここでご紹介したような地盤調査方法で「良い地盤です!」と判断できれば特に問題ありません。 今すぐ、マイホーム(上物)の検討を続けてください!
ただし、「悪い地盤(=軟弱地盤)」と判断された場合は、上物の検討前に、地盤を強化・改良 する必要があります。
軟弱地盤への対策
地盤調査の結果、残念ながら「悪い地盤(=軟弱地盤)」であると判断された場合、上物を検討 する前に、地盤の強化・改善が必要となります。
いわゆる「地盤改良」です。
大規模な建築物や高層ビルでは「コンクリートパイル」など、電信柱のような支柱を「ガーン、ガーン」 と打ち込む工法がありますが、一般住宅向けには以下のような対策、工法が普及しております。
これらの対策方法を、調査の結果や住宅地の環境に合わせて選択し、施工していきます。
地盤調査の結果 | 工法 | 特徴など |
---|---|---|
軟弱地盤や地層が傾いていて不同沈下が予想される場合 | 湿式柱状改良 (しっしきちゅうじょうかいりょう) |
地下の硬い支持層といわれる土層まで、ミルク状にした固化材を注入しながら、柱状の強固な基礎を形成します。 |
支持層が深く、表層改良、柱状改良では対応しきれない場合 | 小口径鋼管杭 (しょうこうけいこうかんくい) |
ビル建設の現場では、コンクリート製の杭を何本も打ち込み、万全の基礎づくりが行われますが、この工法を一般住宅向けに応用したのが、この小口径鋼管杭で、コンクリート杭に比べ、軽量で取り扱いが容易な工法といわれています。 |
建物の支持力を大きく、強くする必要がある場合 | 表層改良 (ひょうそうかいりょう) |
比較的浅い層の軟弱地盤に適した工法で、軟弱地盤の上に固い版状の人工層をつくることにより、建物への支持力を大きく、強くすることが可能です。 |
軟弱地盤や地層が傾いていて 不同沈下が予想される場合 |
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湿式柱状改良 (しっしきちゅうじょうかいりょう) |
地下の硬い支持層といわれる土層まで、ミルク状にした固化材を注入しながら、柱状の強固な基礎を形成します。 |
支持層が深く、表層改良、 柱状改良では対応しきれない場合 |
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小口径鋼管杭 (しょうこうけいこうかんくい) |
ビル建設の現場では、コンクリート製の杭を何本も打ち込み、万全の基礎づくりが行われますが、この工法を一般住宅向けに応用したのが、この小口径鋼管杭で、コンクリート杭に比べ、軽量で取り扱いが容易な工法といわれています。 |
建物の支持力を大きく、 強くする必要がある場合 |
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表層改良 (ひょうそうかいりょう) |
比較的浅い層の軟弱地盤に適した工法で、軟弱地盤の上に固い版状の人工層をつくることにより、建物への支持力を大きく、強くすることが可能です。 |
これらの対応により、10年、20年・・・と、将来にわたって安心した暮らしをおくることが可能となります。
しかも、この「安心」は、私達ソイルメートも活用している「地盤保証制度」により、確実なものとなるでしょう。
では、次のページでは、より一層の安心をお届けする「地盤保証制度」について触れておきます。